2001-03-21 第151回国会 衆議院 法務委員会 第6号
あのときには、札幌地裁で地方裁判所全裁判官が出席をした裁判官会議が開かれてけんけんがくがくの議論が行われて、その結果、その裁判官会議の決定として平賀所長に対して注意処分が出されたというようなことが報道であった。 最近、裁判官会議なんということは全く行われていないんでしょう。今度の場合でも、福岡地裁あるいは福岡高裁で裁判官会議なんというのは開かれていないわけですね。その点どうですか。
あのときには、札幌地裁で地方裁判所全裁判官が出席をした裁判官会議が開かれてけんけんがくがくの議論が行われて、その結果、その裁判官会議の決定として平賀所長に対して注意処分が出されたというようなことが報道であった。 最近、裁判官会議なんということは全く行われていないんでしょう。今度の場合でも、福岡地裁あるいは福岡高裁で裁判官会議なんというのは開かれていないわけですね。その点どうですか。
○木島委員 私自身が司法修習生のときに、札幌地裁の長沼事件に対する平賀所長の書簡問題がありましたし、修習を終えて弁護士になったときに、同期の七人の者が青法協に加入していて任官できなかったという事件の中心にいた当事者ですので、あれから二十九年たって、裁判を見るにつけ、あの時代よりもはるかに、日本の裁判官はがんじがらめにされているのではないかなと私も見ているのです。
だから訴追委員会がとうとう取り上げて、そして福島裁判官の問題と平賀所長の問題とすりかえて、裁判の独立を守るために裁判に干渉してはいかぬということはそれこそ大前提でなければならぬのに、それに干渉した平賀所長が責められず、逆に、秘密を漏らしたというような比較的ささいなことで訴追委員会では訴追猶予になって、平賀さんのほうは不訴追だ、こういうことにきまったもとは最高裁がつくっていると私は思う。
そして、九月六日に平賀所長が裁判官会議を招集して、十三日に裁判官会議が開かれ、先ほどのとおり平賀所長が裁判官会議によって注意処分を受けた、こういうことになるわけでございます。
○矢崎最高裁判所長官代理者 平賀所長の場合は、これはまことにレア・ケースでありまして、そのようなことが裁判所の中でしょっちゅう行なわれるというふうにお考えいただくことはない、こう思うわけでございます。
したがいまして、児島惟謙先生のされたことと平賀所長のされたことが全く同じであるというようにはちょっと理解しがたいのではなかろうか、こういうように考えます。
そして九月の十三日に札幌地裁の裁判官会議が開かれまして、そして深夜にわたって論議された上で、札幌地裁が平賀所長に対し注意の処分を行なったわけでございます。で、その翌日すでに平賀書簡は発表されてテレビに放映され、その翌日新聞の朝刊に書簡の全文が発表された、こういういきさつになっているわけでございます。
それからもう一つは、最高裁があの処分決定をするにあたって、平賀所長は呼んで事情をお聞になりましたね。ところが、福島裁判官のほうは聞いておらぬでしょう。干渉したかせぬかというのは当事者が一番知っておることで、干渉されたとおこっておるほうの意見なり、前後の事情というものを聞かないで処理されるというのも、私は何かこう不明朗だと思うのですよ。何でそんなことになるのですか。
○最高裁判所長官代理者(岸盛一君) 平賀書簡問題は、まあ御承知のとおり、決して最高裁の注意処分も平賀所長の行動を全面的に肯定してはおりません。節度を越えた行為であることは、これははっきりしておりますから、この点は申し上げておきます。ただ、平賀判事、福島判事については、ただいま訴追委員会で審議されております。
○亀田得治君 この八月十二日の期日を変更させた、八月十日の日にそういう話し合いを平賀所長から福島裁判官に持ちかけたようです。それは一体どういうふうに報告されているんですか。これは非常に大事な問題点だと思いますがね。その報告書によればでけっこうですから、どうなっているんですか。おそらく私は真相が伝わっていないんじゃないかと思う。
平賀所長も裁判官としては札幌地裁の他の裁判官と同等の裁判官、ただ所長として裁判官会議を統括していくにすぎないわけであります。ですから、平賀所長も何も裁判官に圧力を加えるという意思もなかったので、そういう見方は非常にゆがめた見方であると思います。
平賀所長は確かに法務省の民事局長をなさっておる方でありまして、そういう点でいま御指摘のような御疑問を持たれるということもあろうかと存じますが、私ども調査いたしました限りにおきましては、平賀所長が平賀書簡または平田メモを出されるにあたりまして、そういった法務省の方面からの何らかの連絡があったというような事実は絶対にございません。この点ははっきりと断言できるかと存じます。
○矢口最高裁判所長官代理者 いま御指摘になりましたような、メモと一応申し上げておきますが、メモが、先ほど私が申し上げました、民事所長代行でございます平田判事に平賀所長から出されておることは事実でございます。
これは平賀所長が語つて、毎日新聞の靜岡版に掲載されて、記事になつて出ているのでありますが、それと同時にただいま御指摘になりました帝國産金鑛業株式會社取締役木村彌三郎氏は世耕氏を相手取りまして、東京地方檢察廳檢事長木内檢事あてに昭和二十二年八月二十三日付をもつて告訴状を出しております。